なぜ勉強するようになるのか?そもそも勉強とは何なのか?

なぜ勉強するようになるのか?そもそも勉強とは何なのか?

教えることの意味

先日こんなことがありました。

生徒 「先生,もう全然わからないです。1からやり直していいですか?」

先生 「1からってどこから?」

生徒 「この単元の最初からです。あとS君に教えるの,私がやってもいいですか?」

先生 「どうぞ,やってみて。」

この子はもう長いことPHIに通っているので,教えることで再認識につながることをわかっているんですね。普通なら自分が解けない所なんて教えたくないでしょうし,教える時間だって勿体ないと感じるところですが,この子はS君がつまづいているところを一緒に考えながら教え自分は筑波だとか東邦だとかの難関の問題をコツコツと解いていました。もちろん1から戻ってやり直しているとはいえ,やはり問題自体は難しいので時間はかかるし聞いてくることもあるのですが。

また,こんなこともありました。

自力で解くことの達成感

生徒 「先生,ここまで合ってますか?」

先生 「うん,合ってる。」

生徒 「この先がわかりません。」

先生 「そう。」

生徒 「ヒント下さい。」

先生 「いる?ここまでできてるならあとは簡単だけど,ヒント欲しい?」

生徒 「・・・」

先生 「・・・」

生徒 「やっぱいいです。自分でやってきます。」

こんなやり取りをしながら進めて解けるようになっていきました。別の授業ではこんなこともありました。

自分以外の誰かのための復習

先生 「今日の授業,Kさんが休みだから,Nさん今度教えてあげて。」
   ※休んだKさんはNさんよりも成績が良い。

生徒 「え,あ…はい…」

生徒 「え!?Nさんが教えるの!?大変じゃない?」 ← 入ったばかりの子

生徒 「うん,ちゃんと復習しておかないと教えられないからね(;´・ω・)」

生徒 「え?いや,そうじゃなくて(‘◇’)ゞ」

もう前からいる子は自分がよくわかってない事を見抜かれて指名されるってわかっているんですね。だからたとえ教える相手が自分よりもレベルが高い子であっても,できるようになりたいからやる。それに対してPHIにきたばかりの子は,自分が教えるということ自体普通ではないので驚く。でもそれも次第に当たり前になってきて,いつの間にか教えることに抵抗がなくなってきます。だから時にはこんな話も。

教わる側から教える側になった結果

生徒 「先生,俺最近学校で教わる側から教える側になったんですよ!」

先生 「ほぅ,それはすごい。30点台だったのに,60点台が取れるようになったもんな。」

生徒 「はい!なんか今まで教えられて聞いてるだけだったんですけど,教える方がよくわかるようになって面白いですね!」

先生 「いい楽しさに気付けたね。どんなこと教えてるの?」

生徒 「こういうのとか教えました!」 ← 方程式の文章題

先生 「え?これ,かなり難しい問題じゃない。よく自分で解けたな( ゚Д゚)」

生徒 「はい!なんか解けちゃったんです!」

先生 「これなら次回のテスト満点狙えるんじゃない?」

生徒 「いや,満点はキツイっすwwでも90点ぐらいなら取れるかも知れません!」

生徒 「え!?お前が90点取れるの!?やだよ,負けちゃうじゃん(;´Д`)」 ← 数学が得意な子

この子はいくつか塾を転々としてきましたが,下がる一方で全く伸びなかったんですね。学校ではいつも友達に教わっていたのですが,PHIに来てからは次第に教える側に回っていきました。これは卵が先か,ヒヨコが先かというコロンブスの卵の理論になってしまいますが,この子の場合は成績が良くなったから教える側になったわけではないのです。最初は教わっていたこの子,途中から「説明するから聞いてて」と,自分の考えを説明して,間違えて,それで教えられていたそうです。自分から率先して説明するようにしていたんですね。結果的にそれが次第に正解するようになり,そのまま教える側に回っていったというわけです。

さて,ここらで本題に入りましょう。ほとんどの子が小学校,早い子だと未就学児の段階から「勉強」という言葉を聞かせて育てている方が大半だとは思いますが,そもそも勉強とは何なのでしょうか。

よく聞く「勉強しなさい!」「勉強時間が少ない!」この勉強とは何を指しているのでしょうか。おそらくここで言う勉強とは,「宿題をやること」「机に向かうこと」を指している事がほとんどだと思います。

しかし冷静になって考えて頂ければ,宿題をやることや机に向かうことは勉強の本質ではないことぐらい誰にでもわかることでしょう。とりあえず答えだけ書いて終わったという宿題。机に向かっているだけで一向に進まない問題集やドリル。この状況をもって「勉強を頑張っている」と認められる親はほぼいないでしょう。では勉強とは何なのでしょうか。

成績を上げること?合格すること?

これを第一の目標としている先生や親が多いのは事実ですが,達成した後に結局「やっぱりこれではなかった」と気付く方が多いのも事実です。達成できていない方はいつまでたっても気付けずに追い求めてしまいますが…

先ほど例にあげた子どもたちも,正直な所まだまだガッツリ勉強しているとは言えません。もっとできるだろうにと思いながら見ています。しかし,この子たちの勉強に対する考え方は本物です。レベルは違えど,考える事こそが勉強だという本質は理解しています。だから答えを写すだけの勉強なんてしてきません机に座っているだけが勉強だとも思っていません

勉強しなさいなんて言ったって子どもは体裁を取り繕うだけです。でも勉強の本質を分かっている子は,少しの時間でも多くの事を学びます。また,時間や体裁にとらわれていない分,自分が納得するまでやるスタイルが身につきます。それがある時自然と時間の確保につながっていく。

受験生のスタート,そして夏休み。多くの親たちが慌てる時期だと思います。でも本質を見失って勉強させられた子がうまくいくケースはほとんどありません。遅かれ早かれしわ寄せが来るものです。見た目(生活スタイル)よりも中身を見て上げられるようにしてあげて下さいね。

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