ふたご座流星群を見てみよう!中学受験,高校受験で使える気軽な天体観測

ふたご座流星群を見てみよう!中学受験,高校受験で使える気軽な天体観測

ふたご座流星群って何?

ふたご座流星群三大流星群の1つで,毎年ほぼ一定して多くの流星が見られる年間最大の流星群で,1時間に50~100個程度見ることもできます。

12月から極大に向けて徐々に増えていき,極大を過ぎると急に流星数が減る傾向にあります。ふたご座は一晩中見えているため,ほぼ一晩中見ることができます

母天体は公転周期1.43年のファエトン(フェートン)と呼ばれる小惑星だと言われています。直径は6km程度ですが,地球にとって潜在的な危険がある小惑星の中では最大級の大きさです。現在も活動しており,塵を噴出しているため,ふたご座流星群は毎年多くの流星を見ることができます。このため,彗星と小惑星との中間に位置する天体となっています。

見られる時期は?

2019年は12月15日の4時頃が極大だと予想されていますが,月齢18日の下弦前の月が一晩中出ているため,観測条件はあまりよくありません。放射点となるふたご座は一晩中見えているため,夜20時頃から朝5時頃まで見えるでしょう。12月4日~17日の間は見ることができると思われるため,極大に近い晴れている日に空を見上げてみるといいでしょう。

見られる方角・個数は?

放射点はふたご座の方向です。ふたご座は冬の大三角のこいぬ座のプロキオンとオリオン座のベテルギウスの隣にありますので,形さえ知っていれば見つけやすいでしょう。今年は極大で1時間に45個ぐらい見られると考えられています。

ふたご座の位置(東京 12/15 22:00 南東)
ふたご座の位置(東京 12/15 22:00 南東)

中学受験,高校受験に活かせるもの

以下は大部分が前回の流星群の記事と共通しています。すでにお読みになられた方でも,観測に行くときはご確認下さい。

星や星座の大きさ

星座は見ておくべきでしょう。テキストで見る星座と実際に見る星座は全く異なり,実際に星を見てみると星座を探せないこともしばしば。そして空の大きさに驚く子も少なくありません。夏の大三角が片手で収まる程度の大きさだと思っている子も多いのですが,実際には手を広げても収まらない大きさです。また逆に月や太陽の大きさを間違えている子も結構います。月や太陽の大きさってどれくらいの大きさに見えると思いますか?

  1. サッカーボール
  2. 野球のボール,テニスボール
  3. ピンポン玉,ゴルフボール
  4. 五円玉,ビー玉
  5. 5円玉の穴

大抵2か3と答える子が多いのですが,正解は5。5円玉の穴のサイズなのです。5円玉というだけでも「え!?そんなに小さいの!?」と言われ,穴と言うと「嘘だ!」と言われます。ちょうど月も出ていますし,実際に5円玉を持って試してみて下さい。

北の空の星座と星

北の空の星と星座
北の空の星と星座
  • 北極星(ポラリス)はこぐま座の一部
  • 北斗七星おおぐま座の一部
  • Wの形のカシオペヤ座

北の空はどの季節でも見えるので,流星群のたびに意識していればすぐに覚えられるでしょう。北斗七星とカシオペヤ座は北極星を見つけるために用いられます。特に北極星の見つけ方は中学受験では必須ですが,実際にやってみると北極星を見つけられない子もしばしば。机上の知識がどこまで通用するのか,ぜひ親子で一緒に実際に試してみて下さい。

冬の大三角

冬の大三角
冬の大三角
  • おおいぬ座シリウス
  • こいぬ座プロキオン
  • オリオン座ベテルギウス

冬の大三角を構成する星と星座です。冬の大三角も中学受験では必須項目です。知識はあっても実際には見つけられない子も多いため,ぜひ見てみましょう。 オリオン座はベテルギウスの他に,リゲルという星もよく出るため,一緒に押さえておきましょう。

夏の大三角

夏の星座
夏の星座
  • こと座ベガ(七夕伝説の織姫星)
  • わし座アルタイル(七夕伝説の彦星)
  • はくちょう座デネブ

夏の大三角を構成する星座と星です。夏の大三角も中学受験も必須項目です。知識はあっても実際には見つけられない子も多いため,ぜひ見てみましょう。最も夏の星座なので,現在は夜には沈んでしまいますが,20時頃なら西の空にまだ見えているでしょう。

月が出る時間と沈む時間

月の出と月の入りはgoogleで検索すればすぐに出てきますが,それだけではなく,満月は何時から何時まで出ているのか,どうして月の形が変わるのか,このあと月はどういう風に満ち欠けしていくのか,といったことも説明できるか確認してみるといいでしょう。机上で学んだことを,実際に夜空で起きていることを目で見て確認すると,定着が良くなるものです。

星の動き

これは長い時間見ていないと感じられないとは思いますが,1時間もいれば30°は動くため,実際に星の動きを意識することで,動いていることが感じられます。また,もし一眼レフカメラ,もしくはミラーレス一眼をお持ちでしたら,実際に撮影してみることで,天体の位置が徐々に移り変わっていくことが実感できます。バルブを解放して撮影すれば,動いて線が伸びていくのもわかるはずです。なお,星の動きとは全く異なる速度,方向に動いている光を見つけられることがありますが,これは人工衛星です。宇宙人が乗っている宇宙船ではありません。しかし中学受験としての天体しか勉強していなければ,子どもにとっては未知のものです。知としての学びか,受験のための学びか,この光が何なのを考えさせればわかってしまいます。リアルな世界ではテキストには書かれていないものが発見できることを教えてあげて下さい。

天体に興味を持たせるアイテム

実際に使ってみて良かったのがこれ。

家庭用プラネタリウムです。天井に星座を映し出します。正直天井のシーリングが邪魔になりますが,それでも平面に投射した星はかなり細かく綺麗で,ついつい星座を探したくなります。実際子ども達もあれこれ探していましたが,これだけ星が多いとなかなか見つかりません。でもそれゆえ,これで見つけていると,実際に空を見上げた時に星座を見つけられるようになり,空を見上げる回数が増え,星座を覚えるのが苦ではなくなっていったようです。流星がパッと表れて流れていくのも子ども達のわくわくを誘っています。願い事3回唱えられるかチャレンジしていました(笑)実際にその日その時間に見える星座を再現できるため,テキストや問題の星空を再現することができます。これは上級向けの商品なので,細かいことを気にしなければ,これの廉価版もありますので,そちらでもいいでしょう。インテリアとしてつけておいてもなかなかおしゃれです。押し付けなくても子どもが勝手につけて楽しむので,星座盤と合わせて放って置いても,勝手に星座に興味を持ってくれるようになります

三大流星群って何?

  • しぶんぎ座流星群 1月上旬:流星数にむらがあるが,とても多い年も。
  • ペルセウス座流星群 8月中旬:前後10日程度まで流れる。
  • ふたご座流星群 12月中旬:最大級の流星数。

三大流星群というのは,毎年安定して流れ星を観測できる流星群のことを言います。流星群は年間何回もあるのですが,年によってほとんど観測できない,もしくは少なかったといったことも多いのです。しかし三大流星群は毎年割と多くの流れ星を見ることができるため,天候と月にさえ恵まれれば,ほぼ外すことなく見ることができるのです。

流星群の見方

流星群には放射点というものがあります。これはここを中心として,周りに広がるように流れるよ,という目安となる点です。流星群を始めて見る方の場合,この放射点を見ていれば流れ星を見られると勘違いをしている方が多いのですが,実際に見るのはその周辺です。もっとはっきり言ってしまうと,放射点を意識するよりも,月や街の明かりから視線を外す方が大切なので,放射点は意識しなくても問題ありません視界の端を意識してポケーッと夜空を眺めておくといった感じです。特に子どもは放射点を一生懸命探して,そこを目を凝らしてじーっと見てしまうことが多いのですが,見ようとすると焦点を合わせようとしてしまって見えなくなるのです。

また,スマートフォンやカメラの画面,ライトの光といった強い光は流星群を見えなくします。真っ暗闇に慣らしておいた方が見えやすくなるのです。そのため,しばらく光を見ずに,闇をぽけーっと見るというアドバイスをしてあげて下さい。

流星群を見に行くときに準備

何もいりません。専門的な情報にはあれこれ持ち物が書いてありますが,流星群を見に行くために大変な準備をしていっても疲れてしまうでしょう。もちろん好きなら構いませんが,子どもに天体を身近に感じさせる,中学受験の知識と関連付けさせることを目的としているのであれば,そんなに厳かな準備は必要ありません。どうせ子どもはすぐに眠たくなってしまうのですから,思い立ったらパッと出かけて,飽きたら帰ってくればいいのです。

ただ,もし準備ができるのであれば,以下のものがあると学習効果を高められます。

  • 防寒対策(寒い場所,寒い季節の場合)
  • 屋外で使ってもいい,汚れてもいい服装
  • 星座早見盤 ← 使い方が中学入試で出る
  • 電波が通じるスマートフォン(星座確認用,撮影用,ライト用)
  • 虫よけスプレー(虫が多い場所の場合)
  • 5円玉

天体観測の専門家からすれば舐めていると思われるかも知れませんが,ここでの目的は子どもに興味を持たせることです。子どもが飽きたら,寒くなってきたら,無理強いせずに帰ってきましょう。そのため,親があまり張り切り過ぎて準備しても,返って子どもとの気持ちのギャップが生じてしまう場合があるのです。本格的に楽しめるようになってきたら,それに合わせて準備も変えていけばいいのです。

なお,屋外で使える枕と汚れてもいい服は割と使えますよ。立ったり座ったりしても見ることができますが,長いこと見ていると首が疲れるのです。疲れれば子どもはすぐに飽きます。飽きさせない工夫としての対策はしておくといいでしょう。

5円玉というのは大きさ比較のためですね。星の見た目は結構錯覚の影響を受けているのです。そのため,基準の大きさとして5円玉を持っておくといいでしょう。

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