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PHIの教育論

車も勉強もあおり運転は良くない

昨今あおり運転が問題になっていますが,ニュースのコメントを見ているとあおり運転は危ない,危険,やめた方がいいという意見が圧倒的多数を占めていますね。おそらくみんな自身があおられた経験がある方なのでしょう。もしくは映像を見て,話を聞いて便乗しているか。いずれにせよあおり運転は危険だという認識で世の中の風潮は一致しているようです。

ところが,これを勉強に当てはめた途端「それは違う」という方がいらっしゃいます。確かにあおり運転はその一回で命を落とす危険があります。非常に危険なことに間違いありません。しかし勉強のあおり運転もその場一回で命を落とすという事はないかも知れませんが,長期にわたって続けられ,命を絶つという方向に向かってしまっている子がいるという点だけ取り出して見れば何ら変わりはありません。あおっている本人にその危険性を認識できていないという意味では,車も勉強も変わりがないのです。

「あおって欲しい」と「あおられる」は全く別物

車で「あおって欲しい」と思うような人は向上心が高いレーサーか傍観者ぐらいしかいないでしょう。まして路上であおられたいなんていう人はまずいないはずです。

勉強も同じであおって欲しいと思う子は基本的にはおらず、あおられても頑張れるのは向上心を持ったごく一部の子だけです。ほとんどの子が意図せずに世の中の流れから受験レースに放り込まれてるだけですからね。ここを根本的に理解してあげずにあおっても,あおられてるという意識が強いため,嫌な気分になるだけなのです。

あおったらどうなる?

車であおられた時は,安全な場所に車を停車させてやり過ごすか,警察へ連絡しましょうということになりますが,それもできずに事故になるケースも多いことでしょう。勉強であおられても同様で,子どもにはなすすべがありません。横に停車しようとする,つまり勉強することから逃げても,動き出すまで怒られ続けられますからね。怖い思いをする,嫌な気持ちになる,ただそれだけなのです。そしてそれに対抗しようとすると,反抗期だ勉強しないからだと言われ,さらに怒られ,追いつめられる一方になります。

結果,勉強をごまかす,中身がない手抜きの勉強になる,勉強しなくなる,不登校になる,といったことでしか自分の精神を保つことができなくなり,受験勉強も生活も崩壊していくのです。

怒られてもやる気を出す子にするには

怒られてやる気を無くす子は,そもそも気持ちが受験レースに参加していないのです。嫌なのに受験レースに参加させられている,気付いたら参加させられていて,どうすればいいかわからなくなっている。そんなところでしょう。しかし一方で怒られてやる気を出す子が一定数いるのも事実。こういう子になってくれればどんなに楽か…そう思ったことのある方も多いことでしょう。

実はとても簡単なのです。自分の意思で受験レースに参加させればいい。ただこれだけです。とはいえ受験は自分の意思とは関係なく迎えてしまいます。そのため,受験前までに受験レースへ参加する気持ちを持たせておくことが大切になります。では受験前とはどこか。受験の3~5年くらい前なんですね。この時点で受験の世界に触れていれば,まだ受験勉強自体も難しくなく,楽しませる仕掛けも多いため,勉強するのが当たり前になっていくのです。こうして勉強を始めた子は,大抵ちょっと何かあった程度ではやめようとせず,勝手に走り抜けてくれます。もちろんこの時点で叱りつけて嫌な思いをさせていると勉強は嫌いになりますので,3~5年前の時期はとにかく楽しませることが大切

では3年を切ってしまったらどうすればいいのでしょうか。これは少し難易度が上がりますが,既にレースに参加している人を見せて,自分もそこに参加したいと思わせるのです。難易度が上がる理由は,苦しそうにレースに参加している人,参加していた人を見せてもやる気を出さず,かといってうまくいっている人を見せても,自分がやってみたときにうまくいかないと諦めてしまうためです。この場合,勉強を楽しんでいる子の姿を見せるのが理想的でしょう。

もちろんそう簡単にはそういう子が見つからないので,そういう場合はとりあえずうまくいっている子の姿を見せて,その後自分がそのレースに参加したら,その子なりの楽しみ方が得られるように変えていくのがいいでしょう。ここでも大切なのは,楽しませることです。楽しんでいるうちは自分で参加していると思うようになります。

1年を切ってしまったらさすがにそんな悠長なことは言っていられません。この場合はレースそのものを変えてしまうという手が有効でしょう。つまり,今参加しようとしている受験競争を思い切ってやめてしまい,別の道を探すということです。これは受験を諦めるといっているのではなく,目標とする学校を変える,勉強する目的を変えるということです。これにより受験自体は続けてくれるようになり,さらにうまくいけば楽しんでくれるようになります。

いずれの場合も,自分がやりたいと思っていれば,ちょっとやそっとのことではめげずに続けてくれるものなのです。もちろん子どもなので誘惑に負けることも多々ありますが,一時的なものにいちいち目くじらを立てていては受験も親子関係もうまくいきません。自分がやりたいと思っていれば,遅かれ早かれ放っておいても戻ってくるものです。

怒らずにはいられない場合にはどうすればいい?

先程の方法は,いずれも怒らないで見守ることが大前提となっているため,怒らずにいられない方からすると既に対策が打てないものになります。こういった場合に有効な方法は,自分で決めさせること,そして決めた結果には文句を言わないことです。

PHIでは基本的に勉強するもしないも自由なので,やりたくないならやめればいいと話しています。宿題もやりたければ相談に乗るし,やりたくないならやらなければいいと話しています。遊びたいなら遊ぶ,寝ていたいなら寝る,勉強したいならする,非常にシンプルなので自分で決めさせます。

こんなことをしたらやらない子が沢山出ると思うかも知れませんが,子どもは割と自分のことを真剣に考えるものです。もちろん最初は堕落した方に走ります。他の塾でやる気を失ってPHIに来た子は大抵3か月から半年ぐらい逃げ回っています。それでも追いかけてくるものがなければなければその内気付くんですね。「何から逃げてるんだろう…」って。今までは親や塾の先生に追い立てられていたかも知れませんが,PHIでは追い立てませんので,一人で走り回って逃げているだけになってしまうのです。ここで逃げる必要はない,自分との戦いだったんだと気付けば,自分からやろうかなと思うようになります。冒頭の生徒のコメントも,学校の授業についていけなくなったという話を自分から相談してきた一例です。自分のことだ,自分が何とかしたいと思えれば,このように子どもの方から行動を変えてきます

ここでポイントとなるのは,あからさまに「選ばせるけど,Aを選びなさいよ?Bを選んだら承知しないからね」というスタンスで選ばせても,それはAを選んだことにはなりません。選ばせるときはニュートラルに選ばせるのがポイントです。この方がより自分のこととしての重みが増し,真剣に考えるようになります。どうしても難しければ,親自身がニュートラルな思考ができるように色々と調べて勉強して下さい。先入観ではなく,平等に選んだ結果Aになるというのでしたら,子どももきっとAを選ぶはずです。おひとりでは難しいようでしたら,PHIがお力添え致します。

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