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PHIの教育論

子どもは無駄に長い呪文を覚えたがる。それを利用すればイギリスの歴史を覚えさせられる。

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子どもは無駄に長い呪文を覚えたがる

イギリスの正式名称はご存知でしょうか。『グレートブリテンおよび北(部)アイルランド連合王国』というのですが,子どもというのはこういう魔法の呪文みたいなものを一生懸命覚えようとするんですね。特に意味のないものでも一生懸命何度も唱えて(笑)

イギリスの正式名称もその1つで,よくわからないけど,長い名前を覚えてるとカッコいい!みたいなものがあり,なぜか覚える子が続出します。しかし,なぜそんなに長い名前なのかという理由まではわかっていません。

今回はそんなイギリスの歴史をササっと振り返ってみましょう。せっかく子どもが覚えたものですから,それを理解につなげない手はありません

イギリスは4つの国からできている

元々多数の国王が征服を繰り返して支配していたブリテン島(現在のイギリス)。これを1066年にフランスのノルマンディー公であったウィリアム王がイングランドを征服し,大陸の進んだ封建制を導入して,王国の体制を整えていきました。このため,フランスとすぐお隣だったイングランドにはフランス文化が多く持ち込まれ,強い影響を残しました。つまり,イギリスは元々フランスだったわけです。

ところがイングランドとフランスとの関係はなかなかうまくいかず,1337年,イングランド王がフランスの王位継承問題で異議を申し立てて百年戦争に突入。あのジャンヌダルクが活躍したことでも有名な戦争です。この戦争でイングランドは敗退。大陸の領土を失いブリテン島内のみの国となりました。

イギリスの北部に位置するスコットランドはというと,11世紀初頭まで政治的な統一が見られず,15世紀に入ってやっと政治的な統一がなされました。その統一しかけていた時期にしばしばイングランドから侵略を受けており,フランスと同盟を結びながら何度も抵抗してきました。侵略されては独立し,侵略されては独立し,この影響が現在になってもまだ残っていて,未だに「イギリス」と一緒にした呼び名を口にすると怒る人もいるくらいです。政治的にも度々中の悪い様子を見ることができます。歴史の流れというものはすごいものですね。

イングランドの西に位置するウェールズもイングランドと手を組んだり喧嘩したりを繰り返していましたが,イングランドがフランスと揉めて暴れていた13世紀にはイングランドに負けて,政治的支配下に置かれることとなりました。

イギリスの西に位置する島,アイルランドはいくつかの小王国が支配していましたが,12世紀中頃にイングランドが支配。ところがこの支配は完全な物とはいえず,15世紀頃にはイングランドの支配を脱していました。

そんなこんなでバラバラだった各国をですが,17世紀にはイングランドとスコットランドが同盟を組んで連合を結成。さらに18世紀には合併しグレートブリテン王国となりました。

そして19世紀にはアイルランドとも合併し,グレートブリテン及びアイルランド連合王国となりました。

ところがアイルランドは1922年に独立を果たし,アイルランド共和国になってしまいました。ところが北部だけはイギリスのままだったので,グレートブリテン及び北(部)アイルランド連合王国となりました。

ただの知識から理解へ

子ども,特に男の子はなぜか無駄に長い名前を覚えたがります。その時に,

「ただ名前を知っているだけより,歴史的背景も知っているとカッコいいじゃん♪」

とか言っておくと,子どもはより頑張って覚えようとします。ときどき「そんな無駄知識ばかり覚えてもしょうがない」という方がいらっしゃいますが,無駄知識は子どもの学習意欲の起爆剤になりうるのです。イギリスの正式名称は一応学校でも教えられますし,ネタとして使う先生も多いため,必ずと言って言い程家庭内で話す機会が訪れます。こういうタイミングでぜひ他の子よりも1歩先へ進めてあげて下さい。それがまた次のステップへの原動力になるかも知れません。

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