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PHIの教育論

「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」

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育てるとはどういうことか

「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」
「授人以魚 不如授人以漁」

老子の言葉です。この言葉の意味は,

食糧に困っている人に魚を与えるのは簡単です。
ですが与えられたものを食べるだけでは,また魚をもらわないとこの人は生きていけません

ではこの人を本当の意味で生かすにはどうすればいいでしょう?

魚を与えるのではなく,魚の釣り方を教えてあげるのです。釣り方を覚えれば,自分で魚を釣って生きていけます。有名な言葉ですし,言われれば「まぁそうだよな」と感じると思います。

ではあなたの周りの教育はどうなっていますか?

お父さんお母さんは子どもに教える時,

「こうやりなさい。」
「こうやるんだよ。」

って教えていませんか?

これは先ほどの魚の話にたとえるなら,『魚を与えている教育』になってしまっているのです。

もちろん初めは真似する事も重要です。しかし逆に「与えなければいけない教育」はそれほど多くはないのです。しかし現実は保護者の方が子どもに勉強を教える時,このように『与える教育』をしているケースが多く,親子喧嘩に発展します。

子どもは本能的に『自立』することを目指していますから,『与えられる教育』に嫌気がさすんですよね。親からしてみれば「与えられないと生きていけないくせに」ってなるんですけどね(^^;

釣り方を教える教育とは

ではどのような教育をするのが『釣り方を教える教育』になるのでしょう?

簡単です。教えなければいいのです。

教えなくていいというと,「何のための先生だ」と言われることが多いのですが,教えなくていいというより,今の教育は教えすぎなのです。

我々が教えるべきは

「疑問に対する答え」ではなく,「疑問に対して答えを見つける方法」

ではないでしょうか?

釣り方を教える実例

PHIで実際にこのような授業をしています。

生徒 「先生,なんで温暖前線は通過前に雨が降るのに,寒冷前線は通過後に雨が降るの?」

先生 「さぁ?なんでだろ。どこか書いてない?」

生徒 「見たんだけど,こうなるとしか書いてないんだよね。」

先生 「あ,ほんとだ。こっちの図は見た?」

生徒 「うん,見たんだけどよくわからない。」

先生 「わかったところまで説明してみて?」

生徒 「えーっと,こっちが温暖前線で,こっちが寒冷前線。」
    ↑前線ではなく,前線面を指して前線と言っている。

先生 「本当に?これ前線?」

生徒 「え?違うの?」

先生 「前線を調べてみて?」

生徒 「えーっと…地面と接している部分。あ,前線はここか!」

先生 「そうそう。雲と雨は?」

生徒 「雲はここにこうやってできて,雨はここに降る。」

先生 「うん。で,前線はどっちに動くの?」

生徒 「こっち。あぁ,だから温暖前線は通過前に雨が降って,寒冷前線は通過後に降るのか!」

こんな感じで指導していました。

どうでしょう?

先生は「釣るべき魚」と「釣る方法」は教えていますが,「知識」は教えていません。これを普通の先生が教えてしまうと,大体最後の雨の位置と動く方法で話が終わってしまいます。実際多くの子がつまづくのはこの部分ですから間違ってはいないのですが,実はこの子がわかっていなかったのは「前線と前線面の違い」なので,一方的に大多数がつまづくところの説明をされてもわかった気になるだけになってしまうのです。

与えるべき本物の財産とは?

先程の方法はご覧になってわかるかも知れませんが,非常に時間がかかりますじっくり時間が取れないとできない指導というのが最大のデメリットではあります。だから一般的な塾,まして大手ではできないんですね。

しかしこの方法で学んだ生徒は,同じようなつまづき方をしたときに,自分で調べて学ぶ事ができるようになります。もちろん一朝一夕でできるようになるわけではないので,何度もこの指導を重ねていく必要がありますが,一度身についてしまえば勉強方法は一生ものの財産になります。

そしてこの指導は親でも十分できます。わが子であるという感情を抜きにして,時間さえたっぷり取れれば,ですが(笑)

でもできないわけではありませんから,教えてて喧嘩ばかりになるという場合には試して見る価値があるでしょう。実際PHIの保護者様からは,「教えない方が勉強するようになったし,親子関係もうまくいくようになった」というお声を多数頂いております。やってみたけどうまくいかなかった,という方は,PHIの学習法相談へお越しください。PHIではお子様との関わり方までアドバイスしております。

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