ブルーインパルスから流水算を学ぶ

ブルーインパルスから流水算を学ぶ

受験にどう役立つ?

ブルーインパルス自体は問題になりません。

しかし一度ブルーインパルスを見ると,飛行機やその技術に魅了される子が多いのです。

今回は五輪の輪を描く訓練の様子ですが,これがいかに難しいことか。

それが分かると物理学の運動の原理が見えてきます

分野的には航空力学になるのでちょっと難しいのですが,まぁ流水算と同じです。

また,飛行機ネタには気象も関係してきますので,気象の原理も学ぶことができます。

実際の映像

ブルーインパルスが空に五輪の輪を描く

あえてニュース映像ではなく,一般の方が撮影したものを選ばせてもらいました。

ニュース映像だと一番良くできた回のみで,どれだけ難しいかがわかりにくかったため,あえて失敗,とまではいきませんが,いびつな形になっている映像も見てもらえればと思います。

なぜ大変?

先程流水算と同じだと言いましたが,空も風が吹いているため,流水算と同じようなことが起きます

つまり,飛行機が流されるんですね。

紙にフリーハンドで円を書けば,まぁそれなりに円にはなります。

しかし動いている紙に円を描くことはできますか?

机の上で動かしている紙に円を書いてみるとその難しさがよくわかります。

動く紙の上に描く五輪

まぁさすがにこれは子どもがふざけながら書いたので下手すぎですが,動くものの中に円を描くと言うのは大変なことなのです。

ちょっと計算

訓練が行われたのは1月24日8時,仙台にある松島基地。

この日の気象は地上で風速2m/sなので,上空だともっと速くなります。

風をさえぎる障害物がありませんからね。

計算しやすいように5m/sぐらいにしますか。

ブルーインパルスが円を描くまでにかかる時間は映像を見る限り約30秒

さて,円を描いて戻ってきた時にはどれくらい最初の位置からズレていると思いますか?

5m×30秒=150m

曲芸飛行は大体高度500mぐらいまでで行いますから,このずれはかなり大きなずれとなります。

ということは,このズレを補正しなければなりません。

つまり,風上に向かう時は速度を風の分速く,風下に向かうときには風の分遅く

とはいえ,実際にやろうと思うと,直線ではなく円なので徐々に速く,徐々に遅くしなければならず,その割合をミスすると楕円になってしまいます

150m分も補正することになるわけなので,これだけでどれだけ大変な技術かがわかります。

どうやって位置関係を把握する?

地上と違い,空には位置関係を把握するものがありません

ということは,目視による感覚しかないのです。

目視しているのは機体に乗っているパイロットと,地上にいて編隊を確認する人ですね。

これらが連携を取って,位置決めをするのです。

ちなみにお互いの位置関係を相対位置といい,地図上での位置を絶対位置と言います。

もちろん最近はレーダーの技術が進歩していますので,それも併用しているのかも知れませんが,ブルーインパルスが用いている機体はT-4という1980年代の機体。

そこまで高度な技術は搭載されていません。

そのため,チームワークだけで位置関係を正確に決め,スモーク(白い煙)を出すタイミングを合わせ,上空の風と格闘しながら五輪を描いているのです。

ニュースの掲示板には「まだまだだ」といった意見もありましたが,これがどれだけ大変なことか。

このようにブルーインパルスの凄さを数値化して表すと子ども達も実感できますし,こういう計算は大喜びして解きます

3.14の計算はめんどくさがるのにね(笑)

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