google earthは地理を学ぶのに最適な教材

google earthは地理を学ぶのに最適な教材

Google earthとGoogle mapの違い

google earth(グーグルアース)というソフト,もしくはサイトはご存知でしょうか。

 ・google earth

このサイトはgoogle map(マップ)とそっくりではありますが,グーグルマップが地図ソフトなのに対し,グーグルアースは地球儀ということをコンセプトにしていることに大きな違いがあります。そのためくるくる回して楽しむことに力を入れているんですね。グーグルマップの方にも「地球」という同じような機能があり,写真も共有されていることから,どちらを使っても似たような映像が得られますが,グーグルアースの方が操作の自由度が高く,空を飛んでいる感じを得ることができます。

例えば場所を検索したとき,グーグルマップは映像がパッと移り変わって一瞬で移動,つまりワープしますが,グーグルアースは空へふわっと浮かび上がり,目的地まで飛んでいくように移動していきます。この演出が子どもにとってはたまらなく楽しいんですね。

※綺麗な演出が見えるようにするためには,映像を綺麗に映し出せるだけのスペックが必要なため,スペックが低いパソコンやタブレットを使用すると低解像度のカクカクした映像しか見えません。

興味を持つように仕掛ける

今回はそのグーグルアースを使わせてみました。その時の実際の様子をお話致します。

実は子どもが興味を持つように,数か月前から様々な地域の写真を見せたり,山や川といった地形に興味を持たせたりという小細工をしかけておきました。この下準備が大切なのです。そして1ヶ月ほど前からグーグルアースを使っているところを見せていたのですが,今回「私も使ってみたい」と言い出したので,使わせてみました。すると他の子も集まってきて,キャッキャ言いながらあちこちの地域をずっと散策していました。主に旅行や写真で見た地域が中心で,ペグマン(ストリートビュー)も利用しながら町や村を歩き,旅行気分で楽しんでいました。

これで何が学べるのかと思うかも知れませんが,それを大人が制限してしまったら,子どもの思考の自由度を奪うことになります。何を学ぶかは子どもに任せればいいのです。入試とは全然関係ないものに興味を持つかもしれません。でもそれでいいのです。例えばグーグルアースを用いて楽しんでいるときに,こんなことを聞かれました。

テキストに縛り付ける必要なんてない

「先生,北極の氷ってもうなくなっちゃったんですか?南極にはあるのに。」

もちろん北極の氷はなくなっていません。しかし南極とは違って大地がないため,地図としては表されないのです。この辺りは入試でも問われる内容ですね。このように放っておいても大切なところにいきつくものなのです。ちなみにグーグルアースは北極,南極もくるりと飛びまわることができますが,グーグルマップでは極を真上から見ることはできません。

こんなことも聞かれました。

「なんで人がみんなぼけてるの?」

これは著作権の問題ですね。地理とは関係ないかも知れませんが,社会の公民という範囲ではやはりテストで扱われる内容です。

「見て見て,先生。同じ人が何人も写ってる!」

これは映像技術の問題ですね。最近は一回で360°すべての方位を撮るものもありますが,この場所を撮影したカメラは,ぐるりと回りながら写真を撮っていき,つなぎ合わせたものだという事がわかります。これも社会とは関係ありませんが,理科ストロボスコープはまさにこれと同じ原理です。

もちろん地理に関係することも沢山聞かれました。「これは?」「あれは?」と,画面に写ったものを色々な角度から見て興味を示していました。興味深かったのは,「都市って山の高いところじゃなくて,低くなってるところに多いんですね。」という発言。これは地理を学ぶ上でとても重要な視点です。なぜ山の上には都市ができないのかと言いますと,水がないからなんです。マチュピチュは山の上じゃないかと思うかも知れませんが,マチュピチュは山の上ですが水を確保できたんですね。そういう例外的な場所を除けば,基本的に川のそば,川は低い所に流れていくので,低くなっている部分に都市が発展するんですね。ではなぜ水が必要なのか。水がないと生活ができないからですよね。ここまで突っ込むことができれば,都市の成り立ちから説明できますので,ここから地形と気象の関係性にまで発展させることができ,さらに世界を構成している地形と気象,文化や生活まで予想できるようになってしまいます。極端な話ではなく,ただグーグルアースに興味をもって世界中を見て回るだけでも,大切なことの本質,受験の問題を解く上での本質的な部分を学べてしまうのです。

グーグルアースの欠点

欠点というよりは,まだそこまで行われていないだけなのかもしれませんが,実はくぐることができないんですね。つまり,下から見上げることはできないのです。例えば鳥居や東京タワーは下から見るからわかることがあります。もっともストリートビューを用いれば写真としては見ることができますが,没入感は少なくなります。そして写真は移動できない。さらに,ストリートビューは前や後ろといった方向には強いのですが,上と下には弱く,映像に余計なものが映り込んだりゆがんだりしている確率がかなり高いのです。そして洞窟ともなると明るさもないため,映像自体を撮れていないことが多く,没入感が激減するんですね。よって,グーグルアースで世界を旅に出られるとはいえ,まだまだやはりリアルに勝るものはありません。そのため,やはり実際に本物みる機会は大切にしてあげたいものです。特に写真ではまだ見ることができない構造物の上や下,建物の中といったものはリアルだからこそ味わえる世界なのです。

使わせればいいというものではない

こんなに簡単に子どもに興味を持たせられるのかと思うかも知れませんが,ここまで持っていくための下準備を怠ると,ここまで子どもはのめり込みません。戦略的にのめり込む土壌を作り上げてきたから興味を示し,疑問を持つのです。

興味は子どもによって様々なので,一概にこれをやればどんな子どもでもひっかけられるといった手法は存在しません。そのため,興味を持てるように,見たいと思うものができるように,予めこっそり餌をばらまいておくのです。例えば旅行ガイドを見せておくとか,土産話を聞かせておくとか,あそこは?,ここは?と思えるものをばらまいておくのです。もちろん旅行ガイドや土産話すらこちらからは誘導せず,子どもたち自身が興味を持つように仕掛けておきます。

そして制限と緩和。実は今までパソコンには触らせていないんですね。そのため,触れないという思い込みが作られていたのですが,google earthはOKという扱いをしました。もちろんこちらから声をかけたわけではありません。子ども達が触りたいと言い出すまで,ただひたすら待ちました。子どもからしたらまたダメって言われるかも知れないけど聞いてみる,といった気持ちだったでしょう。そこでOKが出たわけです。経験がある方も多いと思いますが,こういう状況における許可は子どもにとって特別な意味があるのです。だから何をやっても楽しい。ここまで持っていければ,もう放っておいても勝手に学んでいけるのです。

授業後

帰り際,長く通っている子にこっそりこんなことを言われました。

「先生,また(やってみたいと思うように)仕向けたでしょ。いつから計画してたんですか?」

「ん,半年前。」

「半年。長いなぁ。」

「これだけに半年かけたわけではないよ。同時並行で色々やってるから。」

「で,次は何の計画をしてるんですか?」

「秘密。」

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