計画は守らせようとすると失敗する:計画性の意識と訓練方法

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子どもに計画性はない

子どもに計画性を身に着けさせたいとお考えの方も多いでしょう。

しかし計画性を身に着けさせるのは塾や学校でも至難の業です。

なぜ難しいのでしょうか?

なぜなら計画性を必要とする生活をしていないからです。

例えばあなたが「これから来る可能性が高い食糧難に備えて,昆虫食で生活する練習をしなさい。」と言われて,今日から昆虫を捕まえて調理して生活する事ができますか?

子どもにとって計画とは,これと同じぐらい無意味な物程度にしか考えていないのです。

子どもの生活において,計画性を訓練する場がない

運動会や合唱コンクールなどの校内イベントはそういう力を育てる場になるとはいえ,ほとんどが大人の立てたイベント計画に乗っているだけ。

塾に行けば宿題はみんな一律。

習い事の予定も時間が決まっているから,それに合わせて動くだけ。

実際小学生の半数ぐらいは自分の習い事の予定を把握していないですからね。

中学生もイレギュラーな習い事の予定までは把握できていません。

自分で計画を立てなくても,枠にはまって動くだけで生活できてしまうのですから,計画性を持って行動しろとか,計画を立てろとか,口でいくら言っても立てられないのです。

計画性とは何か?

よく聞くのが「計画的に勉強して欲しい」という言葉。

計画的に勉強とはどういう計画なのでしょう?

毎日コツコツとやる事ですか?

逆に毎日コツコツやっていれば「計画的に勉強しなさい」とは言いませんか?

親とは欲深いもので,勉強しない子にはコツコツ勉強して欲しいと願い,コツコツ勉強している子には効率的に勉強して欲しいと願い,効率的に勉強している子にはもっと勉強して欲しいと願います。

つまり計画性とは,いつ何をやるかという計画性ではなく,単に結果を求めているだけなのです。

言い方を変えれば,計画的かどうかはともかく,望んだ結果さえ出してくれれば満足なのです。

しかしそれが満足のいく結果にならないので,漠然と「計画的ではないから結果が出ないんだ。」と考えがちになります。

この場合,子どもに計画性を求めるよりも,まず親として,子どもの教育計画を見直すべきですね。

あなたの教育計画はどうなっている?

結果を求めるのであれば,その結果を達成できる具体的な計画を見せてあげるべきです。

先程も申し上げた通り,子どもは計画性とは無縁の世界にいます。

口先だけで計画的にと言ってもわかる訳がありません

そこで重要になってくるのが親の教育計画なのです。

本当に計画性をつけさせたいのか,それとも単に結果を出させたいだけなのか。

単に結果を出したいだけなら,計画性がなくても結果は出せます。

結果が出せるやり方をやりさえすればいいだけですから。

計画性が必要となるのは,生涯に渡って必要なものとして身につけさせておきたい時です。

もし身につけさせるとすると,とても大変で,とても時間がかかります。

計画性が成績向上に影響してくるのは早くても3か月。

1~6年かけてやっと結果が出るという子も少なくありません。

もし本当に計画性を身に着けさせたいと思うのなら,長期戦で挑む覚悟が必要です。

変わるまで待つか,変えるまで粘るか

まず,子どもに計画性を持たせるためには,その必要性を感じさせる事がポイントになります。

先程「今日から昆虫食にしなさい。」と言っても難しいという話をしましたが,昆虫食にしなければ生きていけない状況になれば話は変わってきます。

つまり,計画を立てていさえすれば防げた事をしっかりと認識させる事が重要だという事です。

ここが一番難しいところですね。

多くの子どもは「今度は気を付ける!」で済ませてしまいます。

これを「今度は」ではなく、「二度とさせない」,それぐらいの意気込みで指導する必要があるのです。

しかし何度言っても忘れたり,繰り返したり。

そんなすぐには変わりません。

結局ガラッと変わるのは,命の危険を感じた時ぐらいです(笑)

いくら言っても意味がない子

PHIでは時々命の危険を感じたのかガラッと変わる子もいますが,本当に命を危険にさらしている訳ではないので,怒って効く子もいますが,効かない子はいくら言っても効きません。

そこでどうするか。

とにかく続けるしかないのです。

本人が「あ,言われた通りだったな。」と思った瞬間に初めて計画性の必要性を認識するものなので,そのタイミングが来るまでひたすら言い続けて待つしかないのです。

だから長期戦なのです。

PHIの指導例

PHIでは計画性を立持たせたいとき,以下のような指導しています。

  • 1週間の予定を指導のたびに考えさせる。
  • どの宿題をいつやるか決めさせる。
  • 1日の勉強時間がどれぐらい取れるか考えさせる。
  • 立てた予定を検証し、修正させる。
  • 予定をチェックし,子どもと話をする。

特にこの最後の先生がチェックし,子どもと話をすることは重要です。

この話の中で計画の重要性が刷り込まれていきますから。

そして,立てた予定の検証まではやると思いますが,「できなかった」で終わりにする方が非常に多いですね。

「どうするか」まで考えさせて修正させることも重要になります。

ここまでのレベルに達していない場合でも,最低限1週間先までの予定の記入はやってもらいます。

やってみればわかりますが,子どもたちは意外と自分の1週間の予定なんて把握していません。

子どもは一週間先の予定すら把握していない。

子どもに「来週1週間の予定を書いてごらん?」といって書かせてみて下さい。

おそらく明日の予定すらわかっていない子も多いのではないでしょうか。

これが書けない,わかっていなかった子は計画性が初期レベルだと思って間違いありません。

つまり,計画性を身に着けさせようとすれば,相当時間がかかるということです。

では頑張って計画性をつけさせようと思っても,最初に話した通り,計画性がある親の場合,子どもはその指示通りに行動すればいいだけなので,計画性を必要としないのです。

計画性の必要性を気付かせる上でも親は計画性を持って行動しなければなりませんが,子どもに指示してはいけません

指摘しなくても気付けるようにうまく誘導する必要があります。

例えば,

「車で送るの時間になったら教えてねー。」
「迎えが必要なら言っておいてねー。」

とか。

親が何時なのかを管理するのではなく,子ども自身に時間を管理させるようにしていく必要があるという事です。

ね?

計画性を持たせるのは大変でしょ?(笑)

PHIでは割と計画性を持てるようになってくる子も多いですが,それでも完全に自分で管理できる子なんてごくわずかですし,我々も相当苦労して訓練しています。

こっちは予定をわかっていても,あえて子供に「明日何時からだっけ?」とすっとぼけて聞いたり,あの手この手で子どもに自主性を持たせるための声掛けをしています。

もし計画性を身につけさせたいと本気でお考えなら,時間をかけてゆっくりと取り組んで下さいね。

ご家庭で難しいようなら,PHIへご相談下さい(^^)/

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