今の学校教育の限界とバツの重さ

今の学校教育の限界とバツの重さ

小学校のテスト問題

これは小学校の一般的なテスト,いわゆるカラーテストです。

この中の,「水の温度を上げると,食塩のとける量はどうなりますか」という問題で,答えに「増える」と書いてバツになりました

答えは「同じ」となっています。

果たして本当に同じなのでしょうか。

なぜ「増える」でバツ?

写真で撮ったものなのでグラフがゆがんでいますが,10℃のグラフと50℃のグラフを見た時に,50℃のグラフの方が少しだけ伸びています。

いちゃもんとかそういうレベルではなく,目視でわかるぐらい伸びているのです。

正確に言えば,食塩のとける量は温度を上げると少しずつ増えていくため,グラフも正確に書けば少し伸びるのです。

そして問題では「食塩のとける量はどうなりますか」となっています。

溶ける量は増えているので,「増える」で正解なのです。

なぜ「変わらない」でないといけないの?

先生用の解答にそう書いてあるから,というのもあるのですが,この問題の趣旨としては,ホウ酸と食塩を比べてどうか,ということなので,「ホウ酸と比べると,溶ける量はかわらない」ということになります。

最もそれでも変わっていないわけではないので,正確には「少ししか変わらない」となるのですが…

「増える」がバツなら「同じ」もバツ

結局のところ,どっちがバツというよりも,言い方の問題なんですね。

この子がもし「少ししか変わらない」と書いたときに丸になるのかどうかは興味がありますが,「これは変わったと言わない」というのであれば,「変わったとは言わない量のグラフをなぜ少し長くしたのか」ということになるわけです。

つまり,もしその理屈で答えを作るのであれば,「同じ」ではなく,「ほぼ同じ」としなければならないことになります。

結局のところ,大前提として答えさせたい答えがあって,それに合わせて問題を作り,それのみを正しい答えとして採点をするからこのようなことが起きるのです。

正しい答えを書くとバツ,先生が期待する答えを書ければ丸

正しい答えを書いても,それが先生の期待する答えではないとバツになる。

これが今の標準的な教育で,今教えている先生方も,そうやって教育された世代のため,先生自身が疑問にも思わず解答通り丸付けをすることは多々あります。

これは学校の先生がいけないというよりも,やることが多すぎてそこまで気にしていられないというのが問題なのです。

こういう現状を見て,学校の先生に「なんでこれがバツなんですか!?」と食ってかかったところで現状は変わりません。

例え先生自身が画一的ではない教育を望んでいたとしても,現実的にそれができないのが今の教育現場なのです。

そしてこういう時に,親がどう対処するかで,子どもの勉強に対する考え方が変わってきてしまいます

このバツはバツと言えるのか?

残念ながら点数化される以上,いくら文句を言ってもバツはバツです。

したがってテストという意味ではこのバツの意味は重くなります。

しかし勉強という意味において,このバツは軽いのです。

よって同じバツでも,このようなバツに目くじらを立てる必要はありません。

もしこれ一つに躍起になって叱りつけるよりも,バツになった考え方を尊重してあげる方が,今後の勉強としてはプラスになるのです。

そしてこういう間違いが多い子は,テストの点としては取れないものの,思考力がないわけではありません

見極めが難しいとは思いますが,叱る前に子どもがどう考えてその答案を作ったのか,聞いてあげるといいでしょう。

公教育ではバツになるからといって,その考え方を否定してしまうと,勉強そのものがイヤになってしまいます。

もし答案を見ても重いバツなのか,軽いバツなのかわからなければ,学習法相談をご利用下さい(^^)/

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